司会は片手間でできる仕事ではありません
司会という仕事は、マイクを持って出演者を紹介し、プログラムどおりに進行すればよい、という仕事ではありません。 ステージが始まれば、司会者は常に会場全体を見ています。 出演者の動き、スタッフとの連携、お客様の反応、時間配分、音響や進行上のトラブルなど、その場で起きているさまざまなことを把握しながら、次に何をすべきかを考えています。 そして、予定外の出来事が起きれば、台本には答えがありません。 その場の状況を瞬時に判断し、イベントの流れを止めず、お客様に違和感を与えないように対応しなければなりません。 数秒の判断が、ステージ全体を左右することもあります。 司会者には、お客様に楽しんでいただくことはもちろん、出演者が安心してパフォーマンスできる環境を作り、スタッフと連携し、主催者の意向を守りながら、イベント全体を無事に進行させる責任があります。 だからこそ私は、 「司会は片手間でできる仕事ではない」 と思っています。 ステージに立っている間は、常に先を読み、周囲を見て、何かあれば自分が判断する。 華やかに見えるステージの裏側には、そうした緊張感と責任があります。 司会も一つの専門職です。 イベントを成功させるために、司会者がどのようなことを考え、どのような責任を背負ってマイクを握っているのか。 そのことを、出演者を含め、ステージに関わる皆さんにも理解していただきたいと思います。